デジタル共聴方式のペイテレビと放映コンテンツの現状

CS再送信などによるデジタル共聴方式のペイテレビは、少々出遅れているようです。

原因は二つあります。
ひとつは、今までデジタル変調器(OFDM変調器)がアナログ変調器と比べ価格が高かった事です。
これまで毎年倍々ゲーム的に下がってきましたが、ここに来てやっとアナログ変調器に近づいた感があります。


二つ目は、CS放送(スカパープレミアム)のHD化移行が大変遅れ、その間に番組の統廃合や衛星の乗換えなどもあり、折角の顧客をみすみすVODメーカーに取られた状況で、HD化移行の期を逸した事は否めません。
現在においても、CS放送の受信契約はアダルト系各番組供給会社さん共減少に歯止めが掛からない状態です。

また最近は、別の要因もあります。
アダルト番組に限って言えば、最近HDDプレーヤーなるコンテンツ送出システムが数社から出回っており、時代に逆行したようなシステムではありますが、このシステムの普及如何ではCSアダルトチャンネルが脅かされる事態になりかねない状況です。
現状では画質に於いてハイビジョン化が遅れているとか、番組ガイドが無い等、グレード面では改良の余地があります。
しかし、中にはハイビジョン化を進め毎時のプログラムガイドも用意され、素人目にはCS放送と何ら遜色ないものまで現れています。そしてSC放送と比較して安価である事から、秘かに浸透しています。

また、レジャー系のホテルを中心にVODシステムの機能の中に、フロントに置かれた改造STBを使用してアダルト等の番組をジャンル別に複数チャンネルデジタル変調器を使用して垂れ流し放映している例が増えている事もネガティブな要因になっています。
VODサーバー内のコンテンツとは言え、追加料金無しでのサービスの為、番組供給会社さんにとっては頭の痛いサービスが登場した事になります。
こうした様々な逆風が吹いている中ではありますが、CS番組供給会社には何らかのアイデアを出して巻き返しの為頑張って欲しいところです。


ここで、CS再送信デジタル共聴方式のペイテレビについて簡単に触れておきます。
もちろん、客室はデジタルテレビのみでSTBは必要ありません。
テレビにネットワーク(LAN)を接続することも、基本的には必要ありません。
デジタル変調器を管理コンピュータで制御するだけで、アンテナ共聴ラインを使い、フロント管理コンピューターから客室テレビに視聴制限を掛ける事が可能な画期的なシステムです。(一部メーカーの機種では設定出来ないテレビもあります)
もちろん、課金のためにはネットワークに接続された課金機(視聴権販売機)は必要です。
デジタル変調器の機能を使って、VODの様な簡単ホテルガイドを流す事も可能です。
操作はVODの場合とほぼ同じです。

放映番組はCS放送の場合はHDデジタル変調器で有れば客室までハイビジョン伝送されます。
画質は格段に良くなるため、有料であれ無料であれ今後のテレビ自主放送は徐々にこの方式になると思われます。

2015年6月01日 | カテゴリー ホテル映像情報システム