レジャーホテルのシステム刷新に伴い、テレビ共聴・自主放送設備と客室Wi-Fiネットワークシステムを施工納品いたしました。
ホテル所在地のテレビ事情
所在地では民放テレビ局が1局のみで、関西準キー局を視聴する文化があることや、地形的要因から各戸で直接波を受信するのではなく、CATV網を利用したテレビ視聴形態が普及しています。その普及率は世帯別で91.1%と全国で一番高い数字となっています。
(出典:総務省HP https://www.soumu.go.jp/main_content/000791806.pdf)
自主放送の課題
こちらのホテル様でもCATVを利用されておりますが、業務用途の施設で自主放送設備を施工する場合に課題となることが存在します。CATVでは、NHKや民放以外にも多チャンネル放送によって、多くの波がケーブル上を流れています。
ここへ館内自主放送チャンネルを新たに混合することは、イメージより難しい問題と言えます。
デジタル放送において、自主放送は単に空きチャンネルを使えばいいだけではないのです。
地デジをはじめとするデジタル放送の信号には様々な制御データが存在し、テレビはその情報をもとにチャンネル名や番組表を表示しています。
もし既存チャンネルと被る設定をしてしまうと、テレビが正常に動作せず、受信できないチャンネルができてしまいます。
弊社はデジタル変調器黎明期より、多数のホテル様への施工実績を重ねており、このようなCATV受信環境下での館内自主放送の構築も自信を持ってお応えできる体制を整えております。
Wi-Fiシステムの刷新
従前は共用部にアクセスポイントを設置し、一部客室のみWi-Fi対応を謳っていた客室Wi-Fiシステムも、全室にアクセスポイントを設置し全館を完全にカバーするようシステムアップしました。既存設備も3年ほど前に弊社で施工させていただいたシステムであり、ルータやスイッチ類は現行製品で性能的にも問題ないことがわかっていたため、既存流用できるものは活用するご提案により、低コストでの全館Wi-Fiを実現しました。