キリンビール岡山工場様の工場見学コース大規模改修工事に伴い、映像音響システム刷新の設計施工をさせて頂きました。
工場見学ツアーは70分、その時間内でガイドさんの案内のもと、キリンビール一番搾り生ビールの素材や製造工程への
こだわりを、五感を使ってリアルに体感でき、ものづくりを支える人たちの熱い想いを映像と音響を通して伝えられる
よう、技術面から協力させて頂きました。
多種多様な映像機器を適材適所に。
映像機器としては、200インチスクリーンを始め、70インチの大型モニタや大小様々なモニタを21台使って各製造セクションの紹介映像を放映しています。
中でも巾約12メートルの映像を6台のプロジェクタで映しだすイメージ映像は見応えが有ります。
この為の機器構成は、かなり高度なシステムを採用しました。
また映像コンテンツを手元のボタンで簡単に切り替えながらプレゼン出来る様、ガイドさんの進行を考慮したシステムと致しました。
プロジェクタの機種選定にも気を使いました。
週一回の定休日以外は毎日営業。機器の使用頻度としては過酷な状況です。
長時間運用と鮮明な映像という要求に応えるため、プロジェクタはランプ交換不要の高解像度レーザー光源プロジェクタを採用。
これにより長期のメンテナンスフリーと明るく鮮明な映像を放映する事ができました。
高度な音響システムを構築
音響機器に関しては、大きな空間で複数のグループが同時混在する為、マイクの出力を簡単にゾーン分け出来るシステムを構築しました。
また、従来であれば音量調節は音響機器ラックのある所まで行かないと操作できませんが、今回はiPadを使いゲストホール内どこにいてもゾーン切換えと、マイクやBGMの音量調整が出来る
ようにシステム設計。
再生スピーカーはJBLとBOSEを採用し、BGMとガイドさんの声が心地よく聞こえるように調整しました。
BGMサウンドプロデュース
音響システムに留まらず、ゲストホールや屋外広場に流れるBGMコンテンツまでご提供。
IPv6を使ったネットワークシステムにより、ジャズなどの日々違った音楽ソースを流しています。
スタッフさんの運用面でも、随所に工夫を凝らしました。
全てのセクションで、システムの立ち上げとシャットダウンはスイッチ一つ。
これにより、毎日のシステム起動にかかる時間を大幅に短縮し、間違った操作で複雑なシステムがエラーになる事の心配もなくなっています。
ツアー最後、ゲストホールで試飲に供される一番搾りは本当に美味しいです!!
キリンビール岡山工場様HP
https://www.kirin.co.jp/entertainment/factory/okayama/