県内某公立中学校において、デジタルプロセッサ取付及び音響調整を施工納品いたしました。
今回のケースではシステム全体ではなくプロセッサ単体の更新案件となりましたが、学校の体育館というハウリングが多発しがちで残響の多い環境であることをふまえ、ハウリング耐性の向上と音質の均一化をねらった調整作業を行っています。
当然ながら音声は目視することができないので、測定システムを用いての作業となります。
弊社では広帯域型コンデンサマイクと音響測定ソフトウエアを用い、入力信号をFFT(高速フーリエ変換)し1/3オクターブバンドでリアルタイム解析を行います。
これにより、その空間特有の突出したピークをとらえ、そのポイントを均すようにチューニングします。
もしこのピークが残されていると特定の周波数およびその高調波(倍音成分)が強められているために、音楽ソースでは音が濁る原因になり、マイクを使用したスピーチではハウリング耐性の低下につながります。
特に体育館は残響時間の長い空間でもあるので、周波数特性に偏りがあると体調不良を起こす生徒さんもいると聞きます。
セルテックでは、会議室や体育館の音を調整することでお客様の音環境の向上と健康増進に貢献いたします。