防犯・監視カメラは、アナログカメラ、アナログHD(ハイビジョン)カメラ、デジタルHDカメラ、ネットワークカメラの4種類があります。
それぞれの特徴を説明いたします。
アナログカメラの特徴
- 電源重畳ユニットにより、電源も送れるワンケーブルタイプと電源別配線タイプがあります。
- 専用モニターテレビまたはアナログモニターで視聴します。
- 解像度はNTSC送信のため、デジタル画面の標準画質480i相当です。ハイビジョン画質にはなりません。
- マイク内蔵カメラでは、アナログ音声も配信します。
- 暗視カメラや赤外線カメラなど機種が豊富です。
- 記録は一般的にDVR(デジタルビデオレコーダー)でおこないます。
- ネット対応のDVRの場合、遠隔監視が可能です。(スマートフォンで確認など)
アナログHDカメラ(AHD,HD-CVI,HD-TVI方式)の特徴
- 既存のアナログカメラの同軸ケーブルを利用してアナログハイビジョンの伝送を可能にした新カメラシステム。5Cで500mまで
- PoCユニットにより、電源も送れるワンケーブルタイプと電源別配線タイプがあります。
- HDMI,VGA端子のあるモニター・テレビで視聴します。
- 解像度は720P~1080Pの高精細画像です。
- 音声伝送については、HD-TVI方式は不可。その他も機種により不可。
- 暗視カメラや赤外線カメラなど機種が豊富です。
- 記録は専用のDVR(デジタルビデオレコーダー)でおこないます。従来のアナログカメラとの混在も可能です。(可能でない場合もあるかもしれません)
- ネット対応のDVRの場合、遠隔監視が可能です。(スマートフォンで確認など)
HD-SDIカメラの特徴
- 既存のアナログカメラの同軸ケーブルを利用して、デジタルハイビジョン(HD画質)の伝送を可能にした新カメラシステムです。
- SDIと言う放送規格の信号で伝送する為、カメラ単体では再生が難しく、専用のHD-SDIレコーダーを介してHDMI,VGA出力により、一般テレビ等で視聴できます。もちろん遠隔監視も可能です。
- アナログカメラ同様カメラの数だけHD-SDIレコーダーまで同軸ケーブル配線が必要です。
- 最大伝送距離は、5C-FBケーブルで100mです。リピーターを使用する事で延長可能です。圧縮伝送方式で350mまで伝送できる機種もあります。
- PoC対応の給電装置を付加する事も可能です。
ネットワークカメラの特徴
- UTP(LAN)ケーブルで映像・音声データを配信します。
- 電源も送れるPoe給電機能を持ったタイプと電源別配線タイプがあります。
- 一般にPCモニター・デジタルテレビ・スマートフォン等のタブレットで視聴します。
- メガピクセルと呼ばれる高解像度(ハイビジョン画質)の機種が中心です。
- 遠隔での監視が容易にできます。(スマートフォンで確認など)
- 遠隔監視だけでなく、双方にマイク・スピーカーを設置してインターラクティブなシステム構築が可能。
- カメラのパンチルトズームなど(PTZ)を遠隔操作出来る機種があります。
- カメラ本体にSDカード等のメディアで記録できる機種があります。
- ネットワークの設定によっては、秘匿性が損なわれる危険があります。
- 記録は一般的にNVR(ネットワークビデオレコーダー)でおこないます。
- 数多くのカメラを接続した場合でも、NVRへは1本のUTPケーブルで済みます。
- ネットワーク内であれば、複数個所から同時に視聴・記録が可能です。
- 映像は多少遅延する場合があります。
その他
- アナログカメラでもネットワーク機能を持ったDVRと接続すれば、PCやスマートフォンから遠隔監視できます。
- PLCユニットを使い、既存の同軸ケーブルを使用して、ネットワークカメラに置き換えることも可能です。
- NVRの中には、ネットワークカメラとアナログカメラとの混在が可能なハイブリッド機種もあります。
- 最近のカメラレンズは一般的にプラスチックレンズを採用した機種が多く、劣化防止や高解像度を求める場合は、高価ではありますがガラスレンズを採用する事になります。
- 同一メーカーでシステムを組むのが一般的ですが、様々なメーカーの機種を接続できるNVRもあります。多くの機種の中から最適な機種を選ぶ事が可能です。
(標準プロトコルであるONVIFに対応機種)