弊社の活動分野は多岐に渡っているため、行く先々でネット屋さん、音響屋さん、ビデオ屋さん、防犯カメラ屋さん、などと呼ばれている。
昔は、カラオケも扱っていたため、設置に行く時はカラオケ屋さんと呼ばれる。
元々はレーザーカラオケの時代、株式会社パイオニアと施工代行店の契約を結び、主に第一興商が管理するソシアルビルなどにおける、集中管理カラオケのシステム構築をおこなっていた。
共聴システムの高度な専門技術を必要とするため、当時の時給で6.000円の仕事は、技術屋冥利に尽きる待遇だった。
しかし、その後通信カラオケが増えてくると、大して技術のいらない商業主義に嫌気がさし、自社管理物件はロケーションごと売却した。
そして、もっと技術力が発揮できるプロオーディオやパブリックオーディオの強化に努めた。
町のカラオケ屋さんではまねできない、弊社ならではのカラオケシステム
平成21年頃になると、第一興商の通信カラオケDAMが全盛期で、弊社もあるレジャーホテルの客室に設置することになった。『当時賑わっていたカラオケボックスの上を行くカラオケルームにしたい』とオーナーからの要望があった。
この頃のレジャーホテルのカラオケシステムは、2~3台のコマンダーで、多くの部屋でカラオケが楽しめる集中管理方式が殆どで、音質はカラオケボックスにやや劣り、マイクも壊されるので廉価品、採点機能など使えず、多くの機能が制限されていた。
フルにカラオケを楽しむためには、通信カラオケを部屋設置して、音量制限も設けず、思う存分歌えるようにすること。
その為には、防音設備は重要になる。
要望に応えるための差別化の一つは音
当時まだ少なかったボーズのスピーカーを採用。音響効果は非常に良くなったが、これではたいして差別化と言えるものではない。
次に照明効果
既に楽曲連動のエフェクト照明キットが発売されていたので、これだけでは差別化にはならない。そこで、カラオケの電源を入れると、客室の全体照明がカラオケモードになるようにした。
電球色だった間接照明が、RGBに変化するLED照明に自動的に変わり、エフェクト照明との相乗効果もあって、豪華なカラオケルームとなった。
極めつけは、光るマイクだ
一般的にカラオケ用マイクはダイナミックマイクで、カラオケ用アンプに接続するため、マイクを光らすための電源は無い!しかし、納入したマイクは青く光り魅力的なムードを醸し出す。
これは、カラオケ屋さんには無い発想で、「仕組みさえ理解出来ないカラオケ業者の方が多いのでは」と考える。
PA(プロオーディオ)を手掛けている人であれば理解出来るが、そんな業者はカラオケを扱わない。
たまたま我が社は両方を手掛けていたため、「青色LEDが組み込まれたダイナミックマイク」と言うレアな商品を探し出し採用した。
光る仕組みのタネあかしは、アンプとマイクの間に48Vのファンタム電源を挿入して点灯。勿論電源連動に対応させた。
ホテルのこのカラオケルームは、今も予約のお客さんが絶えないという。